しかし冒頭の通り、直近の1年半は客離れが進行している。既存店客数は2024年9月から前年割れが続いており、2025年11月を除いて前年比90%台で推移している。壱番屋が公表している「1店舗当たりの月間来客数」は、2022年2月期の4995人から2024年2月期は5362人まで伸びたものの、2026年2月期は5131人に減少。このペースが続けば、今期は2021年度の水準を下回る可能性が高い。
客数の減少は、2024年8月に実施した値上げの影響が大きいと考えられる。同社は2022年12月にベースカレーを平均7.4%(44円)、トッピングを平均5.4%(5〜20円)引き上げた。さらに2024年8月にはベースカレーを10.5%(43〜76円)、トッピングを13.5%(5〜50円)値上げした。
例えば「ポークカレー」(300g)に「チキンカツ」と「チーズ」をトッピングする場合、1回目の値上げで合計金額は1075円から1159円へ、2回目では1200円を超えた。決算資料によると、2回目の値上げにより客単価は1161円から1257円に膨らんだ。
実際、この頃からSNSなどで「高い」といった否定的な意見が目立ち始めた。1200円の大台に乗ったことで割高感が認識されるようになり、“太客”の来店頻度が減少した、もしくは低価格客の離脱が進んだと考えられる。
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