「1200円」の壁で苦戦? 値上げしても好調だった「ココイチ」に変化 2年連続で客数減のワケ(3/4 ページ)

» 2026年05月19日 05時30分 公開
[山口伸ITmedia]

牛丼各社も競合に

 他業態が展開しているカレーも、ココイチの客離れを進行させた可能性がある。牛丼業界では近年、牛丼の値上げを進める中で、差別化のためにカレーを強化する動きが出ている。

 すき家は2024年にカレーを甘口に変更し、別添えの「すき家の特製辛口ソース」で客が好みに合わせて辛さを調節できるようにした。松屋フーズも松屋業態でカレーを扱うほか、「マイカリー食堂」との複合店を出店し、カレーを提供する店舗を増やしている。

すき家の「牛カレー」(出所:すき家公式Webサイト)

 牛丼各社は牛肉入りのカレーを800円前後で提供しているのに対し、ココイチは具無しのビーフカレーを同程度の価格で販売しており、後者の方が割高だ。また、トッピングが2種類ほど入ったカレーでも牛丼各社は1000〜1200円未満に価格を抑えており、ボリュームのある商品でもココイチの割高感が目立つ。

 同様にとんかつチェーンの「かつや」もカレーを提供しているが、カツカレーは松竹梅それぞれ869円、1089円、1199円である。各社が意識しているかは不明だが、カレーの価格をココイチの客単価より安い1200円未満に設定している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

SaaS最新情報 by ITセレクトPR
あなたにおすすめの記事PR