小田急はカスハラの件数を公表していないが、増加傾向が続いていたという。防止策として駅構内や窓口への防犯カメラ、録音端末の設置を進めてきたが、さらなる対策強化にはウエアラブルカメラが有効と判断した。
導入に向け、昨年8月に世田谷代田駅で複数機種の試験運用を実施。カメラの起動の速さや装着時の安定性などへの評価から、韓国リンクフロー社の製品を選定し、先月16日から90台を運用している。
小田急によると、昨年4月にはカスハラの報告が4件あったが、運用開始から今月15日までの1カ月間に報告はゼロだった。単純比較はできないが、カメラによる抑止効果が働いたとみられる。
現場からは「乗客に対応する際の心理的負担が軽くなった」、「安心感が高まった」と歓迎の声が聞かれるという。広報担当者は「引き続き、鉄道の安全性向上と快適な環境づくりに取り組んでいく」と話す。(山沢義徳)
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