若手社員らが勤務先の内部情報が写りこんだ画像をSNSに投稿し、拡散する事案が相次いでいる。顧客情報の漏洩など深刻な損害も生じた。発端となったのは公開範囲が限定されたアプリへの投稿。背景には、SNSで写真映えなどを競い合うことに疲れた若者心理があるとも指摘され、専門家は安易な投稿に警鐘を鳴らす。
4月、西日本シティ銀行(福岡市)の支店執務室内を撮影した動画や画像がX(旧ツイッター)上に拡散した。写りこんだホワイトボードには顧客らの氏名が記されており、村上英之頭取は「多大なご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪した。
画像は行員がSNSアプリ「BeReal(ビーリアル)」に投稿したもの。ビーリアルはスマートフォンの正面と背面のカメラで撮影した画像をそのまま投稿する仕組みで、1日に1回、不特定の時間に通知が届き、2分以内の投稿を促す。
ITジャーナリストで成蹊大特別客員教授の高橋暁子さんは、通知にあおられるように「授業中や仕事中でも投稿するユーザーがいる」といい、ビーリアルへの投稿をきっかけに内部情報が拡散する事例は相次ぐ。
仙台市では同月、市立小の20代の女性教員が学校で使われているシステムを表示したパソコン画面を撮影し、投稿した。教員は「通知が届き、深く考えずに目の前にあったパソコンを撮影した」と説明したという。
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