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記録的な猛暑を追い風に、ローソンのデリバリー事業が好調だ。2026年5〜7月の利用は過去最高水準で推移している。好調の要因は、猛暑による外出控えに加え、デリバリー導入店舗数の拡大や販促施策の効果だという。
夏季シーズンの好調ぶりは昨年から続いている。2025年の夏(6月〜8月)は国内平均気温が観測史上最も高く、同年7〜8月にデリバリーアプリ「Uber Eats」を通じて注文されたローソン商品の売り上げは、前年同期比約4割増となった。カテゴリー別では、「アイス」が前年同期比約5割増、「冷たい麺」が同約7割増と大きく伸長した。
調査会社Circanaによると、国内のデリバリー市場は、2024年時点で8078億円に達している。コロナ禍の「巣ごもり需要」をきっかけに市場が拡大し、現在も成長過程にあるという。
ローソンは2019年8月にUber Eatsを導入し、デリバリー事業へ参入。その後、同様のデリバリーサービスである「出前館」や「menu」にも対応し、2023年8月には全国47都道府県への導入を完了した。現在は約8000店舗でデリバリーサービスを展開している。サービスの拡充に伴い、ローソンの2025年度のデリバリー売り上げは前年比で約4割増加した。
事業開発部部長の塩野貴啓氏はローソンの強みについて「24時間営業していることや、店舗数が多いため注文後に比較的短時間で商品を届けられることだ」と説明する。ローソンで展開している無印良品の雑貨や医薬品など、食品以外の取り扱いがあることも特徴だ。
デリバリー市場ではレストラン需要が大きいことから、ローソンは2022年に「ゴーストレストラン事業」へ参入した。現在は1都1道2府41県の約1600店舗で導入している。店内の厨房設備を活用し、「Uber Eats」「出前館」「menu」経由で注文を受けた後に調理して、配送する仕組みだ。
ゴーストレストランではローソンとは別ブランドとして、チャーハンや焼きそばなどを提供する「マチの中華食堂」と、スパゲティを中心とした「マチの洋食屋さん」を展開している。飲食店が少ない地域では昼や深夜の注文が多く、揚げ物やドリンクとの併買、大盛り商品などの需要が高いという。
導入店舗では、店内調理品の売り上げが導入前と比べて1〜2割増加した。2027年2月までに約2300店舗へ拡大する計画だ。
2026年3月にはmenuと連携し、ローソン公式アプリ「ローソンアプリ」から注文できるデリバリーサービスとして「ローソンデリバリー powered by menu」を開始した。
デリバリーの導入店舗は増えているものの、実店舗を利用する顧客の9割以上はデリバリーでローソンの商品を注文したことがないという。塩野氏は「リアル店舗へ買い物に来ている方の中では、まだデリバリーの認知が進んでいないと考えている。ローソンアプリ内にデリバリーの入り口を作ることで、新規利用者の開拓を進めたい」と話した。
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