TikTok Shop開始1年、日本だけで「コメ」がヒットした理由(1/4 ページ)

» 2026年07月28日 14時18分 公開
[産経新聞]
産経新聞

 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」は27日、昨年6月末の提供開始から1周年を迎えたEコマース機能「TikTok Shop」の利用者数が昨年7月末時点から30倍以上に増えたと発表した。人気ジャンルの化粧品に加えて、コメなどの食品が想定を超える売り上げとなっており、他国と比較しても速く成長しているという。民間の調査会社は、開始1年で500億円前後を売り上げたと推定。一方で、生成人工知能(AI)を活用した販売促進動画を巡り、実際の商品と異なる動画が生成されるといった新たな問題が発生している。

photo 日本でのサービス開始から1年を記念した記者発表会に登壇したTikTok Shop Japanの邱開洲ジェネラルマネージャー=7月27日、東京都渋谷区(西山諒撮影)

流通総額約500億円

 TikTok Shopは、TikTokのアプリ内で商品の発見から購入までをシームレスに行えるEコマース機能。米国では年間売り上げが2兆円超とされ、昨年11月のブラックフライデーで1日に5億ドル(約800億円)を売り上げるなど、急成長を遂げている。

 TikTokは日本での流通総額を明らかにしていないが、データ分析サービス「Kalodata」は、開始1年で約480億円、直近1カ月では約109億円と推計。Nint(東京都新宿区)の分析サービス「Nint EC Social」は、年間約536億円、1年で約14倍伸びたとしている。

 27日の記者発表会に登壇したTikTok Shop Japanの邱開洲(きゅう・かいしゅう)ジェネラルマネージャーは、「開始から1年たって、日本のTikTok Shopは、他国のサービス開始時期と比べても、著しく伸びている」と総括。また、「食品カテゴリーが想定より売れている。多くが国産で、ライブ配信を通してその信頼性が伝わり、さらに冷凍でも食品を届けられる物流が存在している。他国のTikTok Shopからは、意外だと驚かれると思う」と話した。

 Kalodataのレポートによると、開始半年時点で松屋フーズは「松屋牛めし詰め合わせ」を8869万円売り上げた。半数以上がクリエーターの動画をきっかけとした購入で、TikTokは売り上げが大きい企業ほどこのような傾向があるとしている。企業が成果報酬型(アフィリエイト)で、クリエーターに販売を委ねる新しい協業型の販売モデルが生まれつつある。

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