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サツドラ、クーポン配布で「数十億円の売り上げ効果」 アプリ会員「145万人」達成で見据える、真の顧客理解(2/3 ページ)

» 2026年08月07日 07時00分 公開
[大村果歩ITmedia]

大量の「AIカメラ」に「サイネージ」 店舗での行動を分析し、気付いたこと

 加えてサツドラの強みは、リアル店舗でのデータ収集にある。

 取材で訪れたサツドラ北8条店には、約80台ものカメラがずらりと並ぶ。「リアル店舗があることが一番の強み」とCDOが話す通り、AIカメラを用いて店舗での顧客の買い物行動を分析したところ、これまでのPOSを中心としたデータだけでは分からなかったさまざまな事実が明らかになったという。

 例えば、とある商品の購買状況をPOSで確認したところ、購入者は「女性7割、男性3割」だった。しかし、AIカメラの情報から実際に来店した顧客の行動を確認したところ、男女で購入の差がそれほどないことが判明したことがある。

 「実際、夫婦や家族と一緒に買い物に行くケースも多いですよね。(夫婦の場合)レジで会計やポイントカードの提示をするのは女性ですが、実際に商品を購入する意思決定をしているのは男性だった──ということがありました」(坂本氏)

 購入者の属性を正確に把握できる点が強みとなっている。

店内にずらりと並ぶAIカメラ(編集部撮影)
AIカメラ(編集部撮影)

 北8条店では、天井に複数のカメラがある他、店舗内の各サイネージにもカメラが取り付けられている。天井のカメラはもともと防犯カメラとして利用していたものを、環境を整備し、AIカメラとして利用できるようにした。

 北8条店はリテールメディアの実証店舗として、通常よりも多くのカメラを導入している。実際に、店舗内の買い物行動を分析し、広告効果を測定する取り組みを、複数のメーカーと連携し、取り組んでいる。

 例えば、サイネージで広告を配信した際、広告を見た人はどれくらいいるか、広告を見て購入した人はどれくらいいるのかを確認している。他にも「エンド」と呼ばれる通路沿いの棚と、通常の棚を比べたときに「エンドの方が売れる」という仮説を検証したいという相談もある。

 「どこの場所で展開すれば、メーカー企業のROI(投資利益率)が最も高くなるのか。データとして科学的に証明したいというニーズがありますね」

北8条店では、サイネージにカメラを設置し、顧客が広告を確認したかなどをデータで把握している(編集部撮影)

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