Sakana AIが目指しているのは、巨大なAIモデルを1つ作ることだけではない。さまざまなAIモデルを組み合わせ、それぞれの得意分野を生かすことで、全体として高い能力を発揮する「集団知」という考え方を重視している。
イメージしやすいのが、小学校の教科書にも登場する『スイミー』だ。物語では、小さな魚たちが集まって大きな魚の形を作り、自分たちより大きな魚に立ち向かう。Sakana AIも、異なる特徴を持つ小さなAIモデルを組み合わせることで、1つの巨大なAIモデルに対抗できる可能性があると考えている。
Sakana AIは「AIに次のAIを作らせる」という研究にも取り組んでいる。アイデア考案から実験、論文執筆、査読までの全工程をAIが自動で実行する取り組みに関する論文は、世界的科学誌「Nature」にも掲載された。
同社は8月3日、「Sakana Namazu」というAIモデルの提供も開始した。Namazuは、既存のAIモデルを日本の文化や言語に合わせて育成する「事後学習」によって誕生した。適切な敬語の使い分けから、ネットスラングなどのサブカルチャーまで対応しているという。
海外のAI企業が巨額の資金を投じて開発を競う中、Sakana AIは異なるアプローチでAIの進化を目指している。東京を拠点に、こうした独自の発想でAIを開発するSakana AIが、今後どのように泳いでいくのか注目したい。
朝起きたら仕事が終わっている? PCを閉じても24時間働き続けるAI「Gemini Spark」とは
米国が“最先端AI”に制限をかけたワケ 投資額は20分の1なのに、なぜ「中国AI」を恐れるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
Special
PR注目記事ランキング