日本発AI「Sakana Fugu」は何がすごい? “小さなAIの群れ”で巨大AIに挑む(3/4 ページ)

» 2026年08月12日 05時30分 公開
[ITmedia]

なぜSakana AIは「複数のAI」を活用するのか

 Sakana AIが目指しているのは、巨大なAIモデルを1つ作ることだけではない。さまざまなAIモデルを組み合わせ、それぞれの得意分野を生かすことで、全体として高い能力を発揮する「集団知」という考え方を重視している。

 イメージしやすいのが、小学校の教科書にも登場する『スイミー』だ。物語では、小さな魚たちが集まって大きな魚の形を作り、自分たちより大きな魚に立ち向かう。Sakana AIも、異なる特徴を持つ小さなAIモデルを組み合わせることで、1つの巨大なAIモデルに対抗できる可能性があると考えている。

賢いサカナの群れで立ち向かう

 Sakana AIは「AIに次のAIを作らせる」という研究にも取り組んでいる。アイデア考案から実験、論文執筆、査読までの全工程をAIが自動で実行する取り組みに関する論文は、世界的科学誌「Nature」にも掲載された。

 同社は8月3日、「Sakana Namazu」というAIモデルの提供も開始した。Namazuは、既存のAIモデルを日本の文化や言語に合わせて育成する「事後学習」によって誕生した。適切な敬語の使い分けから、ネットスラングなどのサブカルチャーまで対応しているという。

 海外のAI企業が巨額の資金を投じて開発を競う中、Sakana AIは異なるアプローチでAIの進化を目指している。東京を拠点に、こうした独自の発想でAIを開発するSakana AIが、今後どのように泳いでいくのか注目したい。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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