トヨタの公式である点も、KINTOの支持につながった。金融業界を中心に他社も5年契約で月額5万円程度のサブスクを提供しているが、KINTOはトヨタの正規ディーラーで受け取りやメンテナンスができることを売りにしている。トヨタブランドの信頼感や安心感は根強い。テレビCMやYouTube広告も認知度を向上させた。
納車の早さも選ばれる理由の一つだ。コロナ禍では供給不安により、新車の納品に半年から1年以上かかる事態も発生したが、KINTOでは早く車を手にすることが可能だった。1年待ちの新車がKINTOでは1〜2カ月程度で入手できることもあった。現在のKINTOは3〜4カ月待ちの車が多く、早い車では1.5カ月で入手可能だ。事業拡大に向けて、トヨタはKINTOに対し優先的に供給していると考えられる。
日本自動車リース協会連合会によると、国内では新車販売台数が減少する一方、リース車契約総台数は増加傾向にある。2025年の契約台数は約77万台で、新車全体の約17%を占める。所有から使用への移行が進む中、今後も手軽さと納品の早さを武器に、KINTOの好調は続きそうだ。
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
スマホ契約で10万円荒稼ぎ…… 携帯キャリアが総務省に泣きつく“ホッピング”の実態とは
JALはマリオット、ANAはIHG 航空会社が高級ホテルと次々にタッグを組み始めた、納得のワケCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング