東京駅前の巨大再開発、なぜ「2棟のビル」が残った? オーナーの事情(1/2 ページ)

» 2026年09月19日 14時00分 公開
[産経新聞]
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 東京駅八重洲口前の再開発の一環として、大規模複合施設「トフロム八重洲タワー」が10日に開業した。ただ、東京駅に面した正面入り口の両脇には再開発に参加しなかった2棟のビルが残った。地上げに応じない「ど根性ビル」が八重洲の多様性を示す一方で、景観の不調和を批判する声も出そうだ。オーナーの1人は再開発不参加の理由を「親の意向だった」と説明した。

photo 再開発に参加せず、トフロム八重洲タワー入り口の両脇に残ったビル=東京都中央区(渡辺浩撮影)

「再開発除外物件」の銘板

 この地区の区画は元々細分化され、雑居ビルや飲食店などが軒を連ねていた。再開発は平成27年に都市計画決定され、31年に東京建物などによる「東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合」が発足。土地などの権利者約250人分の合意を集めた。

 開業したトフロムは地上51階、地下4階建てで、東京駅と地下で直結している。オフィスや劇場、飲食店を集め、八重洲エリアを代表する新たなランドマークを目指している。再開発前にこの地で営業していた「割烹嶋村」なども入居した。

photo 地上51階建てのトフロム八重洲タワー。入り口の両脇には再開発に参加しなかったビルが残った=東京都中央区(渡辺浩撮影)

 入り口に向かって左側には、チケット販売大手の大黒屋が所有する4階建ての「第2大黒ビル」が残った。1階が金券・チケット店、2階が質・買い取り店になっており、オレンジ色の「質」「高価買取」の看板が目立つ。

 右側には不動産会社社長らが所有する10階建ての「大久保ビル」があり、消費者金融などが入居している。トフロムの建設が進むまでは「当ビルは再開発から完全に除外されました」と書かれた垂れ幕が壁面に掲げられていた。現在も銘板に「再開発除外物件」とあり、再開発参加への強い拒否感を感じさせる。このほかにも、外堀通り沿いの一部の区画が再開発区域外となった。

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