みずほ銀行の富裕層向けサービスには「みずほプレミアムクラブ」がある。みずほ銀行の円預金残高が500万円以上で、みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券への預り資産合計が3000万円以上の個人を対象とした会員制サービスだ。入会金・年会費は無料。
会員には金利や振込手数料の優遇に加え、レストランの優待やプライベートクルーザー、健康相談といった非金融サービス「みずほベネフィット・ゴールド」を提供する。
みずほFGでは楽天グループとの連携を強化している。2026年5月には、楽天の金融事業再編に伴い、みずほ銀行と楽天銀行が戦略的資本業務提携を発表した。みずほ銀行が保有する楽天カード株(14.99%)を引き上げ、相当分を楽天銀行に出資する。みずほ銀行の議決権比率は10.52%となる。みずほ証券から楽天証券への49%の出資は維持される。みずほ銀行の法人融資への楽天銀行の参加など業務面でも連携を強化するという。
楽天ポイントが貯まる「みずほ楽天カード」では、2026年9月からのポイント還元率を、従来の1%から業界最高水準の2%に引き上げている。ポイント付与の上限額も設けず、年会費無料カードでは最高水準の還元率といえる。
2024年4月には、みずほ証券95%、楽天証券5%の共同出資会社「MiRaIウェルス・パートナーズ」(東京都千代田区)が営業を開始した。
世帯金融資産2000万円以上の顧客を想定し、資金運用のコンサルティングサービスを提供する同社は、対面証券とネット証券の強みを融合した資産運用の新しい形を掲げている。楽天証券の優れたUI/UXを持つオンラインプラットフォームや豊富な商品ラインアップをベースに、みずほ証券出身の経験豊富なアドバイザーが、資産形成から活用、承継まで幅広い悩みに対応する。2026年3月末時点で運用資産残高は100億円を突破している。
みずほと楽天の協業は進みつつあるものの、両社ともに顧客基盤の拡大や収益の増強に大きく寄与するような施策はなく、相乗効果は十分とはいえない。
例えば、個人の資産相談に特化した新型店舗「みずほのアトリエ」にて、楽天の富裕層ユーザーが対面で資産運用相談などができるようになるなど、今後はより踏み込んだ連携策も考えられるだろう。
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