サラリーマンが出世するための、ただ1つの方法:「仕事ができるやつ」になる最短の道(1/2 ページ)
サラリーマンとなったからには出世したい。それが普通だ。しかし、「どうすれば出世できるか」ということについて、多くは語られていない。
集中連載:「仕事ができるやつ」になる最短の道 について
この連載は安達裕哉著、書籍『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(日本実業出版社)から抜粋、再編集したものです。
「一度に大きな変化を起こすことは誰にもできない。仕事で何かを成し遂げようとするならば、それなりの時間をかけて物事に取り組む必要がある。小手先のテクニックでは、仕事ができる人にはなれない」
毎日2万人以上が訪れ、月間150万PVを誇る「仕事の本質」を突いた人気ブログ「Books&Apps」の著者が初めて明かす、“仕事ができるやつになる法則”。
悩めるビジネスパーソンの心にじわじわと響き、「明日を踏み出す一歩」がチャージされる1冊です。
「会社で出世したいですか?」
こう問われて、「まったく」と言う人もいるだろうが、大半は、「できれば」と答えるだろう。出世しなければ給料も上がらず、やりたいこともできないからだ。
サラリーマンとなったからには、出世したい。それが普通だ。
しかし、どうすれば出世できるか、ということについてはあまり多くが語られていない。というより、むしろ「間違ったことが語られている」と言っても良いかもしれない。
つい先日、ある上場企業で「出世するためにはなにが必要ですか?」と聞いたところ、一番に挙がってきたのが、「スキルアップ」だった。
そして、その中身を聞くと、「英語」や「企画力」、あるいは「プレゼンテーション力」など、スキルに関わるものがほとんどであった。他には、「上司に気に入られること」、果ては「運」と回答した人もいた。
確かに、これらの要素は重要である。だが、経験的に皆知っているように、英語などの「スキル」は出世するかどうかの決定的な要因ではない。「スキルをつけること」や「上司に気に入られるかどうか」に一所懸命になっても、「出世できるか」は、別の話である。
では、なにがもっとも重要なのか? このことについて、ピーター・ドラッカーが的確なことを言っている。
現実は企業ドラマとは違う。部下が無能な上司を倒し、乗り越えて地位を得るなどということは起こらない。
上司が昇進できなければ、部下はその上司の後ろで立ち往生するだけである。たとえ上司が無能や失敗のため更迭されても、有能な次席があとを継ぐことはない。外から来る者があとを継ぐ。そのうえその新しい上司は息のかかった有能な若者たちを連れてくる。
したがって、優秀な上司、昇進の早い上司をもつことほど部下にとって助けとなるものはない。
(出典『経営者の条件』ダイヤモンド社より)
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