連載
サラリーマンが出世するための、ただ1つの方法:「仕事ができるやつ」になる最短の道(2/2 ページ)
サラリーマンとなったからには出世したい。それが普通だ。しかし、「どうすれば出世できるか」ということについて、多くは語られていない。
上司が出世できなければ、あなたも出世できない
単純化してしまえば、「上司が出世すること」が、自分が出世するための決定要因であるということだ。たとえ下衆(げす)で人望がなく、部下に対してなにもしない上司であっても、彼が出世できなければあなたも出世できない。
サラリーマン金太郎は、会社の創業者である大和守之助が彼を引き上げた。島耕作は、上司である中沢喜一が出世し、社長にまでなったから、自分も社長になれた。マンガはフィクションであるが、世の中の縮図である。
さて、われわれはこの状態で何をすべきだろうか? さきほどのピーター・ドラッカーの引用には、続きがある。
部下は上司を改革したがる。有能な高級官僚は新任の閣僚に対する指南役を自任しがちである。そしてもっぱら限界を克服させようとする。
しかし成果をあげる官僚は「新長官は何ができるか」を考える。そして「議会や大統領や国民との関係づくりがうまい」のであれば、そのような能力を十分に使わせるようにする。
優れた政策や行政も、政治的な手腕をもって議会や大統領に提示しなければ意味がない。
しかも新閣僚は、官僚が彼を助けようとしていることを知るならば、政策や行政についての説明にも耳を傾ける。
(出典 前出書より)
上司を変えるのは簡単なことではない。しかし、上司を助け、成果をあげさせることはできる。
「上司の強みを生かし、成果をあげさせ、出世させよ」
これが、自分が出世するための、ただ1つの方法である。
(つづく)
関連記事
- 失敗しない人を信用してはいけない
常に目標達成している人を、信用していいものだろうか? 無難な目標を掲げて達成してもイノベーションは起きない。むしろ、その働き方を疑うべきだ。 - 部下に課すべき「8つの訓練」とは
今回紹介するのは、私がコンサルティング会社に在籍中、部下に教えてきた「8つの訓練」。ごくシンプルで当たり前のことだが、じっくり取り組んでほしい。 - なぜ「頭が良い凡人」になってしまうのか?
世の中には「頭の良い凡人」が少なくない。今回は彼らが成果をあげられない「5つの原因」を紹介する。 - 何もしない時間を作ることが、未来への「投資」
世界トップリーダーが支配する、時間に関する3つの法則。今回は、自分への投資について考えてみましょう。 - 「自分は成長していないなあ」と感じたときにやるべきこと
「仕事はやりがいがあるし、楽しい。でも、自分の成長を感じることができない」。こんな悩みを抱えている人は、どうすればいいのでしょうか? 筆者のサカタがオススメする方法は……。 - 「出世」するのは誰? “試す”ことができる人
出世する人というのは、何にでも興味を持って知ろう、試そうとします。富士山の裾が広いのと同じように、志を高くすると人としての裾が広がり、何に対しても対応できる人になれるのです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.