普通に「おごって」はダメ、一流になるための“極意”とは:銀座で学んだこと(2/3 ページ)
一流と呼ばれる人たちにみられる「謙虚」や「おおらか」というイメージは、一体どこからやってくるのでしょうか。彼らのそのようなイメージは、単に「いい人」というだけではないようです。
30代になったら、謙虚、謙虚、とにかく謙虚
夜の銀座で飲まれる方の多くは、表向きは順風満帆に見えます。ですが、今の地位に上り詰めるまでには大変なご苦労があって、トップに立てば立つほど悩みは尽きず、不眠になってしまう方もいらっしゃるようです。弱音を聞くことはほとんどありませんが、みなさまが口をそろえておっしゃるのは「1人でできることはたかがしれている」ということです。
IT系会社のB社長(40代後半)はこうおっしゃいます。
「例えば、仕事が『10』あるとする。それを1人でやるには時間がかかりすぎるし、10×1だといつまでたっても10にしかならないけれど、10の仕事を10人、または15人でやるとどうなる? 仕事をうまく回せる人間は、仕事にも情報にも振り回されない。なぜなら、分担してやっていて、個々がそのプロフェッショナルだから。会社でも社長業、経理業、営業を全部1人でやっていたら、社長業のプロにはなれないだろう?」
また、周りにいてくれる人を見極めることも重要ですが、それ以上に、謙虚でいつづけることが大事なのだともおっしゃいます。
「言葉が悪いかもしれないが、不動産にしてもITにしても、成功すればするほど“ハイエナ”のような奴らにあっという間に囲まれる。いいときはいいけれど、会社の業績が悪くなった途端に人がいなくなる。で、また業績が回復すると囲まれる。だから、大事なのは周りにいてくれる人を見極めることと、30代になったら謙虚、謙虚、とにかく謙虚でいることだよね」
一流になる人は敵も多く、仕事がやりにくい場合もあります。若いうちはパワーでどうにかねじ伏せられても、年を重ねるごとに、1人で回せないほど事業が大きく拡大すると人の手が必要になります。
そのときに発揮するのが、「せめて身内(社内)からは恨まれていない」ということ。これが、最大のポイントのようです。
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