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2019年、東海道新幹線に大変革が訪れる杉山淳一の「週刊鉄道経済」(3/5 ページ)

JR東海は10月22日、東海道新幹線のN700A追加投入と700系の2019年引退を発表した。東海道新幹線の電車が最高時速285キロメートルのN700Aに統一されると、東海道新幹線に劇的な変化が起きる。それは「のぞみ」所要時間の短縮だけにはとどまらない。

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 N700系は2007年に登場。山陽新幹線の最高時速300キロメートルに対応する車両だ。のぞみのスピードアップも含めた次世代主力車両である。東京発着の「500系のぞみ」もN700系に置き換えられた。2013年にN700系の改良版としてN700Aが製造されると、N700系をN700Aと同等にする改造が実施された。これで新造N700Aと共通運用できるようになった。

 N700Aが2013年に登場したということは、N700系の最も新しい車両は2012年製造となる。寿命を迎える「13年後」は2025年だ。改造版N700Aは製造年から数えると2025年に全車引退となるだろう。ただし、N700A改造で多少の延命があるかもしれない。

 いずれにしても、2019年に東海道新幹線がN700Aに統一される。しかし2013年に新造されたN700Aは、13年後の2026年に寿命となる。そのころにはたぶん、次世代の東海道新幹線車両が登場するだろう。もっとも、その翌年、2027年はリニア中央新幹線が開業予定だ(関連記事)。東海道新幹線の運行本数が減るかもしれない。そうなると寿命となったN700Aを引退させるだけで、新型の投入はもっと後かもしれない。

100系
100系(出典元
300系
300系(出典元
500系
500系(出典元
N700Aの新製車両は車体側面に大きなロゴマークがある
N700Aの新製車両は車体側面に大きなロゴマークがある(出典元
こちらはN700系をN700A仕様に改造した車両のロゴマーク。N700系ロゴの右側に「A」を追加
こちらはN700系をN700A仕様に改造した車両のロゴマーク。N700系ロゴの右側に「A」を追加(出典元

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