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NYで「副業Uberドライバー」が増加中。人気の陰に“課題”もNY在住ライターのスマートIT活用術(3/6 ページ)

NY在住のフリーライター公文紫都が、日々の生活におけるスマートIT活用術を 紹介する当連載。第一弾に続き、NY暮らしに欠かせない『Uber』に関する話題を取り上げます。今回は、ニューヨークで増加中の「副業Uberドライバー」について。副業として人気を集める理由と、その陰に潜む課題に迫ります。

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Uberドライバーの魅力は、"フレキシブル"にあり

 Uber乗車時、ドライバーに「どうしてUberのドライバーをしているの?」と聞いてみると、いろいろと興味深い答えが返ってきます。

 例えば大手IT企業でフィールドエンジニアをしているAさんは、1社に常駐しているわけではなく、複数のクライアント企業を回り、日によって訪問先や訪問時間が変わるので、企業間のクルマ移動時などの「空き時間」にUberドライバーになり、副収入を得ているそう。これであれば、空いた時間を有効活用できますし、次の目的地(企業)と同じ方向に行く客を乗せれば、ガソリン代を無駄にすることもありません。Aさんは「この働き方に満足している」と言っていました。

 以前はイエローキャブ(タクシー)のドライバーだったというBさんは、つい先日Uberドライバーになったばかり。「あなたが2組目の乗客です」と嬉しそうに教えてくれました。Bさんが、イエローキャブからUberドライバーに切り替えたのは、ある理由からです。

 「イエローキャブは拘束時間が長い割に、費用対効果が見合わないと感じていました。特に大きな問題だったのが、金銭トラブル。お金でもめるとそのたびに警察に行かなければならず、トラブル対応に時間がとられて、これがとても大きな心労でした。最近学校に通い始めたので、シフト制で長時間連続して働かなければいけないイエローキャブと違い、客を乗せたいときにフレキシブルに働けるUberは、大きなメリットに感じます。チップ込みでの収入を比較すると、イエローキャブのほうが多少良いのですが、それでも金銭トラブルがない(筆者注:Uberは事前にクレジットカードを登録しておき、降車時に自動で料金が引き落とされる仕組み)のが魅力ですね」と、Bさんも満足気でした。

 Uberのドライバーになるには、地域ごとに商用運転ライセンス(日本でいう「第二種運転免許」、ニューヨーク市の場合は「TLCライセンス」)の取得が必要になりますが、イエローキャブのドライバーであればすでに取得しているはずなので、イエローキャブからUberへのスイッチは簡単にできます(Uberは、TLCライセンス取得のための情報を提供しています。参照リンク)。


Uberは2016年2月、ロゴを刷新した(左:乗客用、右:ドライバー用のアプリのロゴ)

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