2015年7月27日以前の記事
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NYで「副業Uberドライバー」が増加中。人気の陰に“課題”もNY在住ライターのスマートIT活用術(4/6 ページ)

NY在住のフリーライター公文紫都が、日々の生活におけるスマートIT活用術を 紹介する当連載。第一弾に続き、NY暮らしに欠かせない『Uber』に関する話題を取り上げます。今回は、ニューヨークで増加中の「副業Uberドライバー」について。副業として人気を集める理由と、その陰に潜む課題に迫ります。

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「報酬」「保険の対象範囲」などの改善を求める声も

 フレキシブルに働けて、金銭トラブルが起きにくいなどのポジティブな理由で、Uberドライバーを副業にする人が増えていますが、一方で、「報酬が少ない」「保険でカバーされる対象が限定的」といった不満の声も挙がっています。

 私の友人で、2015年4月からUberドライバーをしている女性がいます。彼女は、息子2人が共同で行っている事業を秘書としてサポートする傍ら、空いた時間を利用して副収入を稼ぐために、Uberドライバーを始めたそう。「知らない人と会話をするのが好き」という社交的な性格なので、その意味では楽しめているようですが、収入を得る場としては、「不満がある」と言います。

 特に彼女が強く主張するのが、「報酬」と「保険」について。現在の稼働時間は、「安全のために夜間の仕事は避けている」ことから、「週に3〜4日、時間にすると4〜7時間ほど」で、これまでの収入は「一番低い週が35ドル、一番多かった週が500ドル」(彼女によるとUberドライバーの取り分は、乗車賃の8割程度とのこと)。

 この報酬体系に納得がいっておらず、特に気に入らないのが、「チップの問題」だそうです。Uberは顧客に対してチップの支払いを「不要」としている米国では珍しいビジネスモデルなので、ユーザー視点ではありがたいのですが、ドライバー視点で考えると不満があるようで、「チップを許可している『Lyft』(筆者注:Uberの競合サービス)に切り替えようか検討している」と話していました。

 また彼女が頭を抱えるもう1つの問題が、「保険」についてです。「仮にUberドライバーが乗客をピックアップするために走行中、赤信号を無視した他のクルマが突っ込んできて事故になったとしても、『その時点では客を乗せていない』ことから、Uberの保険対象にはならない」のだとか。

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