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森や井戸もある、赤プリ跡地の「東京ガーデンテラス紀尾井町」が一部開業(2/2 ページ)
5年前に閉鎖した赤坂プリンスホテルの跡地に新たな複合施設が誕生した。オフィスや商業施設、賃貸住宅などからなる「東京ガーデンテラス紀尾井町」だ。今年7月のグランドオープンに先駆けて、施設の一部を開業した。
グループの不動産事業のノウハウに
商業ゾーンに当たる紀尾井タワー1〜4階には、「ディーン&デルーカ」や「コーヒービーン&ティーリーフ」といったカフェや、カジュアルダイニングなど、同ビルや近隣のオフィスワーカーに向けた店舗を中心に計33店舗を揃(そろ)えている。
一方で、外国人も多く集まるエリアであることから、インバウンド需要も取り込みたいという店側の狙いもある。例えば、チョコレート専門店の「ベルアメール」はこれまで伊勢丹や三越など百貨店での販売のみだったが、今回初めて商業施設に出店した。その理由の1つが「外国人観光客などにもブランド認知を広めていきたい」(同社セールスマネジャー)からだ。
ガーデンテラスは西武グループにとっても大きな挑戦である。その1つが都心の保有資産をいかに有効活用できるか、その先進事例としたいという。「(ガーデンテラスのような)複合施設の運営で実績を上げることで、グループの不動産事業のノウハウとしたい」と齊藤氏は意気込む。もう1つは紀尾井町や麹町など同エリアの発展にガーデンテラスが中心となって寄与したい考えだ。
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