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『こち亀』の舞台になった「亀有駅」は、どんな特徴があるのか新連載・○○駅の拠点力(亀有編)(2/4 ページ)

1976年から連載を開始し、9月に連載を終えた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(週刊少年ジャンプで連載)。ところで、その舞台となった亀有という駅、そして街は、どんなところなのか。現地に足を運んでみた。

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暮らしの街、亀有

 亀有駅を降りると、南口には両津勘吉・中川圭一・秋本麗子の像が、北口には両津勘吉の像がある。南北両方に交番があり、北口の交番が、『こち亀』の「派出所」の題材となったものである。1994年まで、「交番」は「派出所」と呼ばれていた。


亀有駅を降りると、南口には中川圭一(左)、両津勘吉(中)、秋本麗子(右)の像がある

 しかしこの交番は、亀有公園前にあるわけではない。駅北口は商店街であり、飲食店などが軒を連ねている。表通りはチェーン店が多いが、一歩道を中に入っていくと、個人経営の喫茶店やラーメン店がある。そしてマンションが立ち並ぶ住宅街もある。

 そんな中に亀有公園がある。都心の住宅街の公園としては広く、子どもたちが楽しそうに遊んでいる。遊具は少なく、広場を中心とした公園になっている。

 駅北口のバスは東武系列、南口のバスは京成系列のバス会社が中心となっている。東武系列のバスは、県境を越え埼玉県の三郷市や八潮市に向かうものもある。取材時に見た東武バスの車両は、春日部ナンバーだった。

 京成系列のバスは、新小岩や浅草に向かうものが中心となっている。

 これらのバスは、地域住民の足としてだけではなく、都心へ向かう常磐緩行線の補助的なものとして活用されている。メインラインが常磐緩行線なら、サブのラインがこれらのバスだ。

 亀有駅前には、イトーヨーカドーがある。地下1階が食料品売場、1階が生活雑貨や衣料品など、都会の大型スーパーらしいつくりとなっている。しかし2階と3階はニトリ、4階はノジマにテナントとして貸しており、同じ建物には区民事務所や地区センター、かめありリリオホールがある。

 亀有駅前のイトーヨーカドーは、都会のスーパーらしく、一通りのものはそろっている。生活に必要な最低限のものは、ここで手に入れることができる。

 東京23区の、外縁部の駅には、こうした総合スーパーがあることが多い。日常の買い物は、会社帰りにこういったところで済ますことができる。品ぞろえのバラエティ感はないものの、たいていはことたりる。

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