かつて「怪物」と呼ばれた松坂は、このまま「引退」するのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ)
右肩痛が原因で、ボールを投げることができない状況が続いている――。福岡ソフトバンクホークス、松坂大輔投手のことである。かつて「怪物」と呼ばれた男はこのまま引退してしまうのか、それとも現役を続行するのか。
決断しなければいけない
「厳しい言い方だが、4月の段階で右肩痛を再発させたことで大輔の選手寿命は風前の灯となってしまった。今シーズン中に今の状態からコンディションを完ぺきに回復させることは、まず無理。もちろん時間を長く費やせば、また右肩の痛みは段々と沈静化していくはず。ただ完治は難しい。そうすると少しでも無理強いすれば、右肩痛は再発する可能性が高い。
このような状態を繰り返していると、投手としては致命的だ。彼が3年契約なのか、それとも裏で4年契約なのかは知らないが、そんなことはもうどうでもいい。もういい加減、現役に固執することはやめるべきだろう。決断しなければならない時が迫っているのではないか」
事実上の「引退勧告」と言っていいだろう。身内からの爆弾発言とはいえ、残念なことに現在の松坂には反論する資格はないに等しい。
つい最近、松坂に関するニュースで話題になったのはグラウンド外の出来事。2017年3月に福岡市内の大濠公園そばに建てられた超高級マンションの一室を個人事務所名義でポンと3億6000万円を払って購入したことが判明し、一部メディアによって報じられた。今後もしばらくホークスで現役を続けることを見込んでの動きなのかは分からない。ただし、松坂の現役続行の道は確実に日を追うごとに狭まってきている。
松坂を西武ライオンズ時代から知る関係者も「晩節を汚す前に潔く決断する勇気も必要」とそれまで飲み込みかけていた本音を吐露し、こう続けた。
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