「ユーザーの予想超える」ドコモ、復活の2画面スマホ「M」など発表:長期契約者の優遇策も刷新(3/3 ページ)
NTTドコモが、2017〜18年冬春モデル発表会を開催。4年ぶりとなる“2画面スマホ”の「M Zー01K」や、長期契約者向けの新たな優遇策などを発表した。
長期契約者の優遇策も拡大
新たな端末の展開に伴い、ドコモは会員制ポイントサービス「dポイントクラブ」の仕組みを18年5月から刷新し、長期契約者の優遇措置をより充実させる。
会員のステージを従来の4段階から5段階に増やし、対象とする契約期間を4年未満の「1stステージ」、4年以上の「2ndステージ」、8年以上の「3rdステージ」、10年以上の「4thステージ」、15年以上の「プラチナステージ」――に区分する。ステージに応じて最大1万ポイントを付与する。
dポイントクラブと連動する形で、長期契約者向けの通信料割引きサービス「ずっとドコモ割」も18年5月から「ずっとドコモ割プラス」にリニューアル。4年以上の契約者に対して、月額料金の割引と、割引額の1.2倍のdポイント付与のいずれかを毎月実施する。割引率とポイントの付与率は、前述のステージに応じて変動する。
他のキャリアの動向は?
他社では、KDDIが16年5月から、長期契約者の利用年数とデータ定額料に合わせて「au WALLET」のポイントを還元する「au STAR ロイヤル」をスタートしている。
ソフトバンクは、2〜3年契約の終了が近づき、更新の意思がある顧客を優遇する「長期継続特典」を16年11月に開始している。「Tポイント」などのプレゼントと、月額利用料金から200円を割引くサービスのいずれかを選択できるサービスだ。
今年9月からは対象を3〜15年以上の長期契約者に拡大。特典の内容も刷新し、契約期間が長いほどポイントの付与率と通信料金の割引き率が上がる仕様にしている。
一連の長期契約者の優遇策は、MVNO(仮想携帯電話事業者)の台頭による顧客流出や、「機種変更するユーザーだけでなく、長期利用者などの多様なニーズに対応したプランを展開すべき」との総務省の指摘に対応する狙いがある。
ドコモの新施策は、3大キャリアとMVNOの顧客獲得競争にどのような影響をもたらすのだろうか。今後の展開が注目される。
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