正社員が不足している企業は49.1%――帝国データバンクの調査でこんな結果が出た。3カ月前(7月)から3.7ポイント増加し、過去最高を更新した。
規模別に見ると、大企業の56.4%が人手不足であり、3カ月前から4.6ポイント増加。「大企業における人手不足感は一段と強まっている」(同社)ようだ。
業種別では「情報サービス」(70.9%)が最も多く、7割を超えた。次いで「メンテナンス・警備・検査」(64.3%)、「運輸・倉庫」(63.7%)、「建設」(63.5%)――と続いた。
非正社員が不足している企業は31.9%。業種別では「飲食店」(80.5%)、「飲食料品小売」(60.9%)、「人材派遣・紹介」(59.1%)、「メンテナンス・警備・検査」(55.2%)などが多かった。「上位10業種中、5業種が小売や個人向けサービスとなっており、消費者と接する機会の多い業種で不足感が高い」(同社)という。
10月18〜31日にネットを使って調査し、1万214社が回答した。
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