サッカー日本代表はハリル監督で大丈夫なのか:赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)
サッカー日本代表、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督に対するバッシングが止まらない。ネットを見渡せば、彼にまつわる批判記事のオンパレード。ロシアW杯開幕まで半年ほどしかないのに、このままで本当に大丈夫なのか。
先人たちの努力は水泡に帰した
韓国人スポーツディレクターの正論に対し、言い返すことができなかった。「ワールドカップが目前だから簡単に監督交代などできるわけがない」「国内組主体のメンバー構成で臨んだ大会で優勝できなかっただけじゃないか」といった反論もできるかもしれないが、こうした意見に納得する人は極めて少数であろう。
そのくらい、ホームの日韓戦で大敗を喫した意味は大きい。ちなみにサッカー韓国代表も何とかロシアW杯出場へ滑り込んだものの最終予選で低迷が続き、数多くの課題を抱え込んでいる。そんなボロボロのライバル国に有利なはずのホームで屈辱的な惨敗を喫し、しかも余計な心配までされてしまうのだから屈辱ここに極まれりだ。
韓国国内では「日本人相手に“カイバイボ(韓国のじゃんけん)”でも負けてはいけない」というのが昔から定説になっている。もちろんサッカーの国際試合でも同じだ。隣国同士で複雑な歴史の因縁が絡みあっている点ももちろんあるが、いずれにしても両国の代表ユニホームを着た選手たちの意地と意地のぶつかり合いがあるからこそ近年のサッカー日韓戦は白熱の好勝負につながってきた。
その昔、日本サッカーも代表戦で韓国になかなか勝てず、圧倒的に分が悪い時代が続いていたこともあったが、「韓国に追いつき追い越せ」を合言葉にレベルアップを成し遂げた。1993年のJリーグ創設以降は対戦成績も7勝8敗10分けとほぼ五分にまで持ち直している。
しかしながら今回の韓国戦大敗によって、こうした先人たちの努力も水泡に帰した感もある。そして明確になったのは日本代表の面々……というよりも、やはりハリルホジッチ監督に「日の丸の誇り」や「日本代表の尊厳を守る」という意識が欠片すら見当たらないことだ。
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