ニュース
子育て社員の「同僚」に月3000円 アパレル店で“気持ち”を手当に:社員の声から(2/2 ページ)
アパレル大手のレナウンが、子育て中の社員の“同僚”に対して、手当を支給する制度を3月に始める。人手不足も問題となっているアパレルショップにおける、働きやすい職場づくりの一環。その狙いについて聞いた。
人手不足で苦しむ店舗に
支給対象は原則として、同社が定める「販売社員」となるが、所属長が認めれば、パート・アルバイトの従業員も加えることができるという。「長く働いている人や、(子育て中の販売員を)しっかりとフォローしてくれる人も対象にしたい」。柔軟性のある制度にしていく。
パート・アルバイトなどの人員補充ができない店舗のみが対象となることもあり、現時点での支給対象者は47人。「アパレル業界は人手不足が深刻。特に地方、郊外の店は人員確保が大変です。そんな中で、育休から復帰してくれる人がいて、勤務時間に制約があるけれど増員ができない、そのような店の救済措置の1つになれば」と担当者は説明する。
お金で埋め合わせるというよりは、「気持ち」を重視した取り組みのようだ。労働時間短縮や育児援助などの取り組みだけでなく、さまざまな立場の人がお互いに気持ちよく働けるように工夫をすることも、働き方改革には必要だろう。
関連記事
- 家事代行サービスは「家事をしすぎている日本女性」を救えるか?
家事をしすぎている日本女性。家事の負担は社会進出が進む女性の“重石”となっている。対応策として期待されている「家事代行サービス」のイマをCaSyの加茂雄一CEOに聞いた。 - 保育士に月額5〜7万円プラス「松戸手当」なぜ支給? 松戸市役所に聞く
千葉県松戸市が、市内の保育士に高額の支援金を給付する「松戸手当」がネット上で評判を呼んでいる。給付額は月額約月額5〜7万円。若手の家賃補助や、ベテランへの表彰も行うという。こうした制度を取り入れた理由を、松戸市役所に聞いた。 - インフル大流行は「風邪でも絶対に休まないおじさん」のせい?
インフルエンザが猛威を振るっている。大流行している要因として、「ワクチン不足があった」「A型とB型が同時に流行した」といった意見が出ているが、筆者の窪田氏は「風邪でも絶対に休まないおじさん」のせいではないかという。どういうことかというと……。 - 年末年始の営業は必要か 休業日設定の動き広がる
年末年始に休業日を設ける動きが、飲食や小売りなどの現場で広がってきた。元日から当たり前のように店が開いている、という暮らしを見直すきっかけになるかもしれない。 - “残業減ると競争が激しくなる”? 「働き方改革」のオモテとウラ
2017年は「働き方改革」が大きな注目を集めた。多くの企業がテレワークなどの施策を取り入れ、労働時間の短縮を図った。この流れがさらに加速する18年、ビジネス界はどう変わるのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.