カーリング女子はどうなる? このままでは行く末が心配:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
カーリング女子が脚光を浴びている。平昌五輪で銅メダルを獲得したこともあって、ちょっとしたフィーバーになっているが、心配もある。熱が冷めた際に、彼女たちの立場がどうなっているかということである。関係者がしなければいけないことは……。
「カー娘」たちの行く末
補足として五輪のメダリストにはスポンサーから賞金が送られるケースも、これまで数多くあった。LS北見にも全農が米100俵を贈呈するそうだが、ここはひとつ他の企業もぜひ名乗りを挙げてほしいものだ。そしてスポーツ庁も国の機関として日本ではまだまだ“マイナー競技”の域を出なかったカーリングにスポットライトを当て、世界にその名を轟かせた「カー娘」ことLS北見の面々に特別な形で何らかの救済処置を検討してみてはどうだろうか。
平昌五輪が終わり、またしばらくすれば今のフィーバーもおのずと一段落してくる。そうなった際にCMオファーやメディア露出、ならびに芸能事務所の争奪戦が蜃気楼(しんきろう)のように消え、結局のところメダリストとしての真の報酬が格安のボーナスしか残らなかったとなれば「カー娘」たちの行く末はあまりにもかわいそうだ。
臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:
国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。
野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。
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