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過剰な「お客様のため」を見直せば生産性は上がる:サービス領域の絞り込みが鍵(1/5 ページ)
人手不足に苦しむ飲食業界や小売業界では生産性向上はすぐに取り組むべき課題だ。そのためには、「お客様のため」という名のもとにはびこる不要な業務を削減することが必要だ。
人手不足に苦しむ飲食業界や小売り業界にとって生産性の向上は早急に取り組まないといけない課題だが、実現のハードルは高い。問題解決のヒントを電子マニュアル作成サービスを提供するスタディスト(東京都・千代田区)の庄司啓太郎取締役COOに聞く。
スタディストが提供しているのはTeachme Biz(ティーチミービズ)というマニュアル作成サービスだ。これまで文字中心だった業務マニュアルや作業手順書を動画や画像中心の電子マニュアルに置き換えることができる。料理の盛り付け方法や調理方法の指導は、目の前で行うのが一般的だが、動画や画像を見ることで初心者でも早期に業務内容を習熟できるという。こういった点が評価され、飲食業や小売業など幅広い業界で1800社を超える導入実績がある(2018年2月時点)。外食大手ではすかいらーくが同社のサービスを利用している。
庄司氏はティーチミービズの導入にあたり、数多くの現場担当者やマネジメント層と業務改善に関する議論を繰り返してきた。これまでの経験から4つのポイントを指摘する。
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