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出世するオジサンが、孤独の迷宮に入りやすいワケ土曜インタビュー劇場(ぼっち公演)(4/5 ページ)

世界的に「孤独」が問題になっている。人の心や体に影響を与えると言われているのに、なぜ日本人は無関心なのか。孤独オジサンにならないために、どうすればいいのかというと……。

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コミュ力をアップする方法

土肥: 最後の質問です。オジサンのコミュニケーションを高めるために、どういったことに取り組めばいいのでしょうか?

岡本: 孤独オジサンにならないために、3つのキーワードが必要かなあと。1つめは「カネ」。充実した老後を送るためには、やはりお金はあるほうがいい。2つめは「コネ」。いざというときに支え合うコネがあるかないかで、定年後の豊かさのレベルがかなり変わってきます。3つめは「ネタ」。

土肥: ネタ? どんな会話ができるのか、といったネタを仕込んでおくことでしょうか?

岡本: 人とのつながりが苦手な男性は、ネタでつながりをつくってみてはいかがでしょうか。とはいっても、ネタを見つけるのも簡単ではありません。ネタには「夢中になれるもの」「社会が求めるもの」「得意なもの」があって、この3つの要素のうち、自分ができることに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 1つめの「夢中になれるもの」であれば、スポーツ、音楽、趣味など。ただ、オジサンが集団で何かに取り組む機会は少ないですよね。前回、お伝えした英国の「Men's Shed」のような場が普及すれば、ビジネス市場としても活性化するかもしれません。

 とはいえ、やはり「自分は仕事をしていたい」という人も多いんですよね。とある調査によると、約8割の人が「70歳になっても働きたい」と回答していました。であれば、80歳、90歳になっても、自分はこういう仕事であれば働くことができる、といった具合にいまのうちからキャリアパスを考えなければいけません。

土肥: 人間は過去のことは考えることができますが、未来のことを想像することは苦手ですよね。年金のことも「そのころになればなんとかなるさ」と楽観的に考えていたり、老後のことも「なんとかなるだろう」と希望的観測を抱いていたり、孤独のことも「自分は大丈夫」と根拠なき理屈を言ったり。

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