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タクシーの中でコーヒーをどうぞ ネスレ日本の隠された狙い:謎コラボが深い!(2/2 ページ)
ネスレ日本は日本交通と組んで、タクシーの車内で美容ケアなどをしつつコーヒーを飲んでもらう「眠れる森の美女タクシー」キャンペーンを始めた。働く女性に的を絞り、プレイべート空間に商品を売り込むネスレ日本ならではの戦略と言える。
プライベート空間に入り込むマーケティング
ネスレ日本は、これまでも通常のメーカーが入り込みにくいプライベート空間にうまく売り込むマーケティングに取り組んできた。代表的なのが、「アンバサダー」と呼ばれる商品のファンを募り、自宅や職場にコーヒーマシンを置いてもらう取り組みだ。欧米では一般的な「アンバサダーマーケティング」と呼ばれるもので、日本での先駆事例として成功した。今回も、美容ケアという女性がプライベートな空間で行う習慣に照準を合わせ、ネスカフェを一緒に飲んでもらえるようにしたいというイメージ戦略が透けて見える。
運行日時は5月17日〜6月1日の平日、午後6時から午後12時。東京23区と三鷹市、武蔵野市で運行する。通常の運賃のほか予約や迎車料金などもかかる。予約受付の期間は1〜8日と17〜20日。ターゲットは女性だが「男性も応募できます」(ネスレ日本の担当者)とのこと。
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