コラム
副業か、副職か、転職か。慎重に考えなければいけない:本当にいい話なのか(3/4 ページ)
自分の可能性を考え、「もっと稼げるはずだ。もっと違う世界があるはずだ」と思う人は、自分を独立したビジネスマンだと思えば普通のこと。どんどんチャレンジしてほしいが、副業は本当にいい話なのだろうか。
今より低くなると思う人
今より低いと考えるなら、現状の立場は非常にラッキーだということだ。自分の値打ちよりも多くのギャラをもらっているわけだから、今の会社を辞めるべきではない。
また、現在の事態を会社が許容しているのだから、管理もルーズなのだろう。副業は自由に選択できる状況にあるともいえる。
現在の会社では力を発揮していないかもしれないが、得意なことはいろいろあるはず、じっくり考えて副業を選択しよう。
ただ、生活費の足しにしようと、時給1200円の仕事を週に10時間程度こなすことができたとしても、月に5万円程度にしかならない。年間60万円は少なくはないが、自分の時間や自分の成長の機会をほぼ失うこと、心身のストレスをともなうことを考えた場合、それでもやると判断できるかはよく考えるべき。
また、自分で「給料に見合っていない」と思っているならば、上司や会社としてもそう判断している。さらなる減給や降格がないとも限らない。そうなると副業もしんどいものになる。
本業で成果を出すことのほうが、将来を考えれば優位なのはいうまでもない。
それでも何かやってみたいと思うならば、単なる副業ではなく、自分の可能性をもとめて、「副職」を目指そう。今の会社で実力を発揮できていないなら、「職」が合っていない可能性もある。自分に合う「副職」を今のうちに探しておこう。必要であれば、準備も始めよう。
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