ニュース
中華料理店が中華鍋をリストラ!? 大阪王将のハイテク「職人レス店舗」とは:空前の人手不足に対応(2/2 ページ)
大阪王将が「職人レス」とうたった中華鍋を置かない新店舗を展開する。代わりに簡単な操作で料理を作れる調理機械を置き、人手不足の解消につなげる。
店長を「中華鍋振り」から解放
レシピを見られるタブレットも工夫している。日本語以外の多言語に対応。実は大阪王将の都内にある新店舗では、従業員の9割が外国人。まだ調理に不慣れな外国人のアルバイトも活躍しやすくなり、店長は中華鍋を振る作業から解放されて店舗全体に目配りができるという。
同社によると、このシステムを試験導入した店舗では6〜8%の人件費削減につながった。今後、まずは8店舗で展開するという大阪王将の“ハイテク中華料理店”。慢性化する飲食業界の人手不足を救うか。
関連記事
- 「飲食店の人手不足を解決する」配膳ロボット登場
ロボットなどが一堂に集結する展示会「ロボデックス」で、飲食店向けの配膳ロボット「BUDDY」が披露された。配膳と同時に注文を受け付けたり、空いたお皿やグラスなどの回収にも利用できるので「人手不足対策に有効」だという。 - 「Pepper」は介護業界の人手不足を解消するのか
「Pepper」が介護現場で効果を発揮し始めている――。ロボットの活用が思うように進まない介護業界だが、「Pepper」はどのようなシーンで役立っているのだろうか。 - “ワンオペ”で叩かれた「すき家」のいま
2014年に人手不足によって国内1985店のうち1250店で深夜営業を休止した「すき家」。あれから約2年半。休止していた店舗の約9割が深夜営業を再開した。同社はどのようにして、深刻だった人手不足問題を解決したのだろうか。 - 企業の約半数が「正社員不足」 過去最高を更新
正社員が不足している企業は49.1%――帝国データバンク調べ。 - おっさんの胃袋をわしづかみ、“肉撃”ですぐさま利益改善を遂げた大阪王将
中華料理チェーン「大阪王将」などを展開するイートアンドは一昨年、ターゲット顧客と商品戦略の見誤りなどから営業利益を大きく下げた。そこから戦略を練り直し、すぐにV字回復したわけだが、その取り組みとは一体――。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.