コラム
就活をやめてエストニアへ そこで私が確信した日本と世界のキャリア観の決定的な違い:今までの常識を覆す(5/6 ページ)
普通なら就職活動真っ只中の期間である大学3年生の1月から大学4年生の6月までの約半年、就活を中断してエストニアに留学中の筑波大学4年生、齋藤侑里子さん。そんな彼女が現地で感じた、日本の就活への違和感、グローバルスタンダードなキャリアの築き方とは――。
エストニア流に「就活シフト」、やりたいことで即戦力になる
そんな同世代の存在が後押しとなり、自然とよりアクティブに行動するようになった齋藤さんに、エストニア流の “就活” スタイルについて尋ねると、「エストニアでは、たとえ学生であっても、自分のやりたいこと、それまでの確かな経験をベースにキャリアが決まっていくんです。ですから、卒業後、または在学中であっても、自分のやりたいことに従って、インターンなどあらゆる機会を生かして経験を踏み、即戦力を身に付けていくんです。これは他の多くの外国でもそうだと思います」とのことです。
齋藤さんは、エストニア流にならって、「就活シフト」を実践。「人と人のつながりから、個人やコミュニティーの可能性を伸ばしていける人になる」という目標を掲げ、今はスタートアップでインターンをしながら、今までないコミュニティーを自分でイチから作っていく活動をしています。
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