「くさい!」を数値化 タニタ、“スメハラ”対策に「においチェッカー」:体臭、加齢臭、柔軟剤も(1/2 ページ)
タニタは7月1日、体臭や加齢臭、強すぎる柔軟剤のにおいなどを自分でチェックできる機器「においチェッカー ES-100」を発売。ビジネスシーンなどで身だしなみを整えるのに役立ててもらう。
健康機器メーカーのタニタは7月1日、体臭や加齢臭、強すぎる柔軟剤のにおいなどを自分でチェックできる機器「においチェッカー ES-100」を発売する。センサーを体に当てると、においの強さを11段階で測定。ビジネスシーンなどで身だしなみを整えるのに役立ててもらう。メインターゲットは40〜50代の男性ビジネスパーソン。年間1万台の販売を目指す。
10秒でにおいの強さを測定
使い方は、上部のセンサー部分の先端を首回りや頭部、脇などに約10秒間近づけるだけ。「ピピッ」という音が鳴ると、レベル0〜10までの11段階でにおいの強さが表示される。レベル5を超えていると、周囲の人が気になるにおいだという。
皮膚から出るにおいの原因物質はたくさんあるが、においチェッカーでは汗に含まれる成分をベースとしてにおい成分を推定。半導体ガスセンサーでその濃度を検知する。
一方、今回の商品は「良いにおい」と「悪いにおい」を判別することはできない。商品企画担当者は「香水や柔軟剤など、自分では良いにおいだと思っていても、他人にとっては不快かもしれない。においは主観的であるため、定義できない」と説明する。皮膚から出るにおいだけでなく、香水や衣類に付いている柔軟剤のにおいの強さも測定できる。
実際にさまざまなにおいで測定してみると、ブルーチーズはレベル5、酢はレベル7を示した。それに加えて、近づくと強いにおいを感じるほどの柔軟剤の香りもレベル5の数値が出た。
体のにおいに限らず、強すぎる香りで周囲の人を不快にさせる「スメルハラスメント」への注目度は高まっている。担当者は「においケアも身だしなみの1つ。エチケットとして活用を提案したい」と話す。
関連記事
- 体臭ビジネスが盛り上がると日本人がおかしくなるのは本当か
臭いで周囲を不快にさせてしまう「スメルハラスメント」への関心が高まり、「体臭ビジネス」が盛り上がっている。しかし、「不快な臭い」が全て排除される環境には危険性もあるのではないか。なぜかというと……。 - 新幹線で「たこ焼き」はNG? JR東海の見解は
新大阪駅改札内で販売されているたこ焼きには「新幹線車内と駅内で食べないで」という注意書きが貼られている。JR東海にその理由を聞いたところ……。 - 「551蓬莱の豚まん」が新幹線で食べられなくなる日
新大阪駅で「551蓬莱の豚まん」を買ったことがある人も多いのでは。新幹線の車内でビールと豚まんを食した人もいるだろうが、こうした行為が禁止されるかもしれない。どういうことかというと……。 - タニタ、「とある魔術の電脳戦機」PS4用スティック開発を正式発表 ネットで2億円募集
タニタが「とある魔術の電脳戦機」PS4版の専用コントローラー開発を目指すと発表。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で資金募集を始め、2億7700万円の獲得を目標とする。目標達成した場合は資金を生かし、使いやすくするという。 - タニタがカフェ展開 「楽しさ」重視でハードル下げる
タニタは、「タニタ食堂」に次ぐ新業態「タニタカフェ」の本格展開を始める。5月下旬に「タニタカフェ有楽町店」を出店。気軽に楽しめる店舗とメニューで支持を広げる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.