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ハイテクが士業から仕事を奪う!? 社労士の生き残る道とは:HR Techは人事にとって魔法か、それとも脅威か(2/3 ページ)
社会保険労務士の業界では労務管理などを楽にするHR Techの脅威がささやかれている。こうしたサービスを活用し急成長する社労士もいるが、むしろ彼らもアナログな業務の重要性を強調する。
昔の考え方を変えられない人も
一方で山本さんは「クラウドシステムを使いこなすだけでは駄目だと思っている」と打ち明ける。
「今まで労務手続きを代行するのが社労士の仕事だったが、手続きに明るくない企業人事もHR Techで必要な情報を入力すれば済ませられるようになった。社労士だけでなく税理士、司法書士、行政書士など代行業全体が縮小するといわれている。しかし昔からの考え方を変えられない士業の人間は多い」(山本さん)
HR Techに仕事が置き換わりつつある中、社労士はどう生き残るか。山本さんと同様に顧客企業の8割がIT関連という社労士法人スマイング(東京都渋谷区)の社労士、成澤紀美さんは「アナログな交渉力が大事」と説く。
毎年約2割売り上げを伸ばしているこの事務所。16人のスタッフは顧客企業に合わせて多様なHR Techを使いこなす。しかし元エンジニアは成澤さん以外にいない。小売りでパートとして働いていた女性など、ほとんどはコミュニケーションは上手でもITと縁のなかった人ばかりだ。
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