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自分専用スーツの“レンタル”サービス レナウンの「着ルダケ」:スーツにこだわる層を増やしたい(3/3 ページ)
レナウンが「スーツを所有しないで利用する」をコンセプトにした「着ルダケ」のサービスに本腰を入れる。自分専用のスーツを“レンタル”できるのが特徴で、5年間で1万人以上のユーザー獲得を目指している。
ユーザーとの「顧客接点」を増やしたい
レナウンがこのサービスを本格的に進めるもう1つの狙いは、スーツにこだわる層を増やす点にある。同社ダーバン戦略事業部企画商品部UXユニットディストリビューターの中村賢也氏は「顧客接点を増やしたい」と説明する。
このまま手を打たなければスーツを着用する層は減るばかりであり、同社が得意とする価格帯のスーツを着用してもらうには、これまで興味を持たなかった層にリーチする必要がある。
店舗に足を運ぶのが面倒と感じていたり、スーツの手入れや着こなしを考えたくないと敬遠していたユーザーに、コンシェルジュのサービスなどを通じて“教育”できれば、有力ユーザーに“育成”できるというわけだ。
いくらビジネスシーンの軽装化が進んだとはいえ、重要な商談やプレゼンの場でこだわりのスーツが活躍する場がなくなったわけではない。新サービスを武器に、需要の掘り起こしと顧客の取り込みができるか注目される。
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