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故障率が0.5%から0.03%に ニトリ、品質向上への執念:商品企画から製造までを検証(4/4 ページ)
消費者から「安くて品質も納得」という評価を勝ち得るまでに成長したニトリだが、現在の地位に至るまでに地道な努力を積み重ねてきた。31期連続の増収増益を実現し、業績面でも好調なニトリの強みを改めて検証する。
故障率を劇的に改善
近年、デザインや品質面でニトリの“商品力”が向上したことを象徴するような商品がいくつかある。
例えば、17年に販売を開始した「キッチンボード リガーレ」がある。これは、ユニットを組み合わせることで用途に応じたスタイルが選べるキッチンボードで、ドイツのメーカーと共同開発したものだ。引き出しに使われているレールの故障率は従来品の約0.5%から、0.03%にまで減少した。
デザイン面に関しては、15年度のグッドデザイン賞を受賞した「ボンネルコイルマットレス ポルタ2」がある。これは16センチ厚のボンネルコイルマットレスだが、圧縮されてロール状に梱包されているので、顧客が容易に店舗から持ち帰ることができるのが特徴だ。圧縮梱包したことで一度に運べる量が増えて、輸送回数も減少した。
このように、ニトリが「安くて品質も納得」という評価を得て、家具チェーン国内最大手に上り詰めた背景には地道な努力があったのである。
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