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「回転ずし」勝ち負け鮮明に スシローは上方修正、地方では倒産多発:上半期だけで6社が倒産(2/2 ページ)
スシローGHDが、通期業績を上方修正すると発表。主力のすしのほか、スイーツ類が好調という。一方、地方では、大手の寡占や原価高騰の影響で倒産する企業が増えている
地方では倒産するチェーンも
全国チェーンでは「スシロー」の好調ぶりが目立つが、地方などでは多店舗展開の失敗などの要因で倒産するチェーンが増えているという。
東京商工リサーチが8月8日に発表した調査結果によると、2018年上半期(1〜7月)に発生したすし店の倒産は18件で、前年同期から2件増えた。中でも、回転すしチェーンの倒産が多発しており、前年同期の1件から6件に拡大していた。
上半期に倒産した回転すしチェーン運営企業は、神奈川県を中心に「ジャンボおしどり寿司」を展開していたエコー商事(負債総額15億3000万円)、福井県などで「まつりずし」を展開していたプリーズ(負債総額3億200万円)、北海道で「ビックマウス」を展開していたビックマウス(負債総額1億9500万円)――など。
東京商工リサーチは倒産が相次いでいる要因を、(1)多額の初期投資が必要な先行投資型産業で、顧客の回転率を高めに維持しなければならないが、同業他社との競争が激化し顧客獲得が難しくなっている点、(2)漁獲量減少に伴う魚価の高騰、円安による輸入食材の高騰、アルバイトを含めた賃金の上昇などのコスト増大が起きている点――と指摘する。
「大手の寡占化が拡大する一方、経営課題の解消のめどが立たない企業もある。地方や中小の回転寿司店の今後の動向には目が離せない」(東京商工リサーチ)としている。
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