NHK「夏休み子ども科学電話相談」の仕掛人に、舞台裏を聞いてきた:水曜インタビュー劇場(質問公演)(6/7 ページ)
ここ数年、NHKラジオ第1の「夏休み子ども科学相談」が話題になっている。子どもと先生のやりとりはそれほど変わっていないのに、なぜ人気が出ているのか。番組スタッフに、その要因を聞いたところ……。
本当の質問です
土肥: なるほど。では、最後の質問です。いや、本当の質問になります。どういうことかというと、子どもになったつもりで質問を考えてきましたので、番組で使えるかどうか、忌憚のない意見をください。
2人: おー。
土肥: 人間って、お腹が空くと『グ〜』と音が鳴りますよね。でもしばらくすると鳴らなくなって、空腹感が収まる。でもまたしばらくすると『グ〜』と鳴って、空腹感が強まる。なぜこうした現象が起きるのでしょうか?
柴: うーん、子どもが聞いている感じがしないかなあ。サラリーマンがお腹が空いたのに仕事をしなければならないところで思いついた、という世知辛い感じが出ているような。
土肥: うう……。子どもになったつもりで考えたのですが、どこかで汚れてしまったのですね(涙)。
大野: その内容に似た質問であれば、今年の番組で「鳥もお腹が空くといった感覚があるのですか? お腹は『グ〜』と鳴るのですか?」といった質問がありましたよ。これは採用されました。
土肥: おー、なんとスルドイ質問!でも、これくらいでは凹みませんよ。次の質問!
土肥: 目は閉じることができますよね。口も閉じることができる。息(鼻)も止めることができる。では、なぜ耳を閉じることができないのでしょうか?
柴: 言われてみると、「確かに」といった感覚がするので、いい質問だと思います。
大野: お子さんからはこんな質問がありました。「ゾウは鼻から水を吸うけれども、人間のようにツーンとしないのですか?」と。この質問もとてもユニークですが、ドイさんの質問だって、動物はどうなのか、昆虫はどうなのか、といった視点でも考えることができるので、子どもの心を持ったいい質問だと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由
6畳弱の狭い物件が人気を集めていることをご存じだろうか。物件名は「QUQURI(ククリ)」。運営をしているピリタスの社長に、その理由を聞いたところ……。
コオロギを食べ続けて、どんなことが分かってきたのか
コオロギやハチの幼虫などを食べる――。「虫を口の中に入れるなんて絶対に嫌」という人にはちょっと信じられないかもしれないが、昆虫を使っていかにおいしい料理をつくることができるのか、といったことを研究している人がいる。本人にインタビューした。
「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
えっ、CDプレーヤーが売れている? エスキュービズムの戦略が面白い
ポータブルタイプのCDプレーヤー市場が面白いことになっている。市場が縮小していくなかで、新興メーカーのエスキュービズムが発売したところ、ある層を中心に売れているのだ。「CDプレーヤーなんてオワコンでしょ」と言われているなかで、どういった人たちが購入しているのか。
殻を捨てた「ザク」が、20万個以上売れている秘密
バンダイが発売しているガシャポン「ザク」が売れている。機動戦士ガンダムシリーズに登場するザクの頭部を再現したものだが、最大の特徴はサイズ。カプセルよりも大きいこのアイテムはどのように開発したのか。担当者に聞いた。
なぜ地図で「浅草寺」を真ん中にしてはいけないのか
地図を作成している編集者に、2枚の地図を見せてもらった。1枚は浅草寺が真ん中に位置していて、もう1枚は浅草寺が北のほうにある。さて、実際に地図に掲載されているのは、どちらなのか。答えを聞いたところ、予想外の結果に!?
売り場を減らしたのに、なぜ崎陽軒のシウマイはバカ売れしているのか
東京や新横浜で新幹線に乗ると、車内でビールを飲みながら「シウマイ」を食べているサラリーマンをよく目にする。崎陽軒の「シウマイ弁当」だ。駅弁市場は縮小しているのに、なぜシウマイ弁当は売れているのか。その理由を、同社の担当者に聞いたところ……。
