働く女性は「管理職」に就きたい? 350人にホンネを聞いた結果は……:子育てとの両立も重要
女性活躍が叫ばれるビジネス界だが、女性は出世して管理職になることに興味はあるのか。人材会社エン・ジャパンが約350人の働く女性に意見を聞いたところ、「(管理職に)興味がある」と答えた人が25%にとどまり、「興味がない」(42%)を下回るという結果が出た。
女性活躍が叫ばれるビジネス界だが、女性は出世して管理職になることに興味はあるのか。人材会社エン・ジャパンが約350人の働く女性に意見を聞いたところ、「(管理職に)興味がある」と答えた人が25%にとどまり、「興味がない」(42%)を下回るという結果が出た。
興味がない理由は「ワークライフバランスが取れなくなりそう」(58%)が最多。「リーダーシップをとることが苦手」(49%)、「管理職だけが活躍する道ではないと思う」(34%)、「仕事の責任を増やしたくない」(32%)、「マネジメントスキルではなく、専門的なスキルを磨きたい」(25%)との回答もあった。
管理職になることに「興味がある」と答えた人は、「給与を上げたい」(74%)、「仕事の幅を広げたい」(61%)、「責任ある仕事にチャレンジしたい」(60%)、「転職の際に有利になりそう」(11%)などの意見を持っていた。
子育てとの両立も重要
勤め先で「女性が活躍していると感じる」と答えた人は71%。その理由は、「女性の管理職や役員がいる」(67%)が最多だったが、「長く働いている女性の数が多い」(57%)、「男女ともに同じ仕事を任されている」(48%)、「育児や介護を仕事を両立している女性が多い」(35%)などの意見も挙がった。
会社で女性が活躍するための条件は、「産休・育休制度を使いやすくする」(71%)、「時短勤務や在宅勤務などを導入する」(64%)、「昇給や昇格などの評価基準を男女平等にする」(58%)、「給与基準を男女平等にする」(49%)など。
回答者からは「評価基準、給与、役職を男女平等にすれば、女性が活躍しやすくなる」「育児休暇をきちんと取得できるよう、周囲の理解とサポートが重要」「(男女差別をなくすという観点から)男性も育休を取得しやすくするべき」といった声があった。
調査は6月21日〜7月18日にかけて、同社が運営する女性向け求人サイト「エンウィメンズワーク」 を利用する352人の女性を対象に、インターネット上で実施した。
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