男性の喫煙率、3割切る 20代のたばこ離れも加速 厚労省調査で判明:受動喫煙が多いのは「飲食店」
厚生労働省が「平成29年 国民健康・栄養調査」の結果を発表。2017年の時点で習慣的に喫煙している人の割合は17.7%。男女別の喫煙率は、男性が29.4%、女性が7.2%で、男性の数値が3割を切った。
厚生労働省はこのほど、「平成29年 国民健康・栄養調査」の結果を発表した。調査によると、2017年の時点で習慣的に喫煙している人の割合は、前年比0.6ポイント減の17.7%だった。男女別の喫煙率は、男性が29.4%、女性が7.2%で、男性の数値が初めて30%を切った。
習慣的に喫煙している人の割合は、男性では「30〜39歳」が39.7%で最多。「40〜49歳」(39.6%)、「50〜59歳」(33.4%)、「60〜69歳」(30.6%)、「20〜29歳」(26.6%)、「70歳以上」(16.2%)と続いた。
女性では、「40〜49歳」(12.3%)が最多。「50〜59歳」(9.8%)、「30〜39歳」(8.5%)、「60〜69歳」(7.3%)、「20〜29歳」(6.3%)、「70歳以上」(2.9%)という結果だった。
喫煙者の中で「たばこをやめたい」と考えている人の割合は、前年比1.2ポイント増の28.9%。男性では26.1%、女性では39.0%が禁煙の意向を持っていた。
男女年代別では、男性では「20〜29歳」(30.4%)、「70歳以上」(28.3%)、女性では「70歳以上」(58.1%)、「50〜59歳」(47.1%)に、たばこをやめたい人が特に多かった。
たばこを吸っていない人が受動喫煙する機会が多い場所は、「飲食店」が42.4%でトップ。「遊技場」(37.3%)、「路上」(31.7%)、「職場」(30.1%)も多かった。
調査は17年11月に実施。全国の3076世帯に健康状態や習慣を聞いた。
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