副業をしている会社員、約半数の動機は「給料が足りない」:先進的なイメージだが……
副業をしている会社員の約半数が、副業をする理由に「給料が足りない」を挙げた。楽天インサイトの調査で判明した。「体力に余裕がないため、副業をしない」という人も多かった。
副業をしているビジネスパーソンの47.5%が、副業をする理由に「給料が足りない」を挙げている――。楽天インサイトの調査でこんな結果が出た。働き方改革の一環で副業の解禁に踏み切る企業が増えているが、切実な理由から取り組む人が多いようだ。
その他の理由は「趣味・生きがいのため」(36.9%)、「仕事がなくなったときの保険のため」(17.7%)、「職業スキルの習得・向上のため」(13.5%)、「仕事以外での人脈を広げるため」(12.8%)、「社会貢献のため」(7.1%)と続いた。
副業の具体的な内容は「株式・不動産・仮想通貨などへの投資」(13.5%)、「接客・販売」(9.9%)、「不動産運用」「ネットオークション、フリマアプリによる販売」(ともに9.2%)、「学術講師・塾講師」「飲食」(ともに5.7%)などが挙がった。
副業を行う頻度は「毎日」「2〜3日に1回」(ともに22.0%)が最多。「1〜2週間に1度」(15.6%)、「1週間に1度」(10.6%)という結果だった。
副業で得ている月収の平均額は「3万円〜5万円未満」(15.6%)、「10万円〜50万円未満」(14.9%)、「5万円〜10万円未満」(12.8%)も多かった。
ただ、現在副業をしているビジネスパーソンは全体の14.1%と少数派で、残る8割超は本業に専念していることも分かった。
副業をしていない人からは、「体力的に余裕がない」「時間がない」「やりたい副業がない」「本業に支障が出る」「会社で禁じられている」「会社の上司・同僚から嫌がられる」などの意見が出た。
調査は8月17〜19日にかけて、20〜69歳の男女を対象にインターネット上で実施。1000サンプルの有効回答を得た。
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