テーマは「ルーズ」 星野リゾートが開業する20代の若者向けホテルとは？：若者の旅行離れを防げ（2/2 ページ）

若者の旅行離れが叫ばれる中、星野リゾートは20代をメインターゲットにした「星野リゾート BEB 軽井沢」を2019年2月に開業する。テーマは「ルーズ」だという。

[伏見学，ITmedia]

「ルーズ」なホテル

　BEB 軽井沢のコンセプトは「ルーズ」。好きな時間に、好きな場所で朝食を取ることができるほか、施設内のパブリックスペース「TAMARIBA」はチェックアウト後も利用できる。TAMARIBAは飲食の持ち込みが可能で、音楽を流したり、ダンスしたり、たき火を囲んでお酒を飲んだりしても問題なく、自由に楽しむ滞在が実現できるという。アクティビティの予約も不要。

　価格も若者向けにメリットを打ち出した。通常は1室1万8000円からだが、35歳以下は通年、1室1万6000円から。例えば、1室3人で利用すれば、1人当たり約5000円になる。いつ泊まっても価格は変わらないので、「前もって旅の計画をせずとも、思い立ったときに気軽に軽井沢に来てほしい」と担当者は語る。

　「これまでホテルは、価格やサービスを含めて若者のニーズに応えていなかったし、特別注力してこなかった。一方、20代の若者にとっても、自分たちに向けたコンセプトを持ったホテルは今までなかったのでは」（星野代表）

9月27日のプレス発表会で説明する星野リゾートの星野佳路代表

　そうしたホテルに対するミスマッチや不満が、若者の旅行離れの一因ではないかと同社は見ている。

　BEB 軽井沢では、どういう部屋やサービスを用意すれば若者に響くのかをトライアルするとともに、ここでの実績が積み重なっていけば、他のエリアにも若者向けの施設やサービスを横展開していきたいという。