あなたの残業、本当に必要ですか?:働き方の習慣を変えよう(3/4 ページ)
かつてメーカーに勤務していた筆者は、残業と休日出勤が定常化していた。疲労感を抱えながら仕事をすると、集中力は低下し、生産性は落ちていく。その結果、さらなる長時間残業に発展していくという悪循環だった。全ての原因は「働き方の悪い習慣」の積み重ねだったという……。
仕事の密度が高まると得られる3つの効果
なぜ、仕事を高密度化するといいのでしょうか?
高密度化によって得られる、3つのメリットを紹介します。
効果1 時間に対する主導権を取り戻せる
身の周りの出来事に振り回されているときにストレスは最大化します。一方、時間に対する主導権を握り、自らコントロール感を得られているときにストレスは最小化します。
日々、主体的に高密度化に取り組むことは、時間に対する主導権を取り戻すことにつながります。誰かに振り回され、予定に追われて過ごす1日も、自分で時間をコントロールし、効率化して自分の時間を生み出すのも同じ1日です。しかし、ストレスはそれぞれ全く違います。
時間に対する主導権を握っているという感覚は、自分の人生を送っているという実感、毎日の充実感につながるものです。流されるままに、振り回されて仕事をするのではなく、自ら目的意識と主体性を持って高密度化に取り組むことでストレスは激減します。
効果2 人生の「豊かな時間」が増える
もし毎日にプラス1時間の「自分の時間」を生み出せたら、何をしたいですか?
ゴルフの練習をしたい、読書をしたい、家族と食事に出かけたい、スキルアップの講座に通いたい、ジョギングをしたい、瞑(めい)想やヨガをしてリフレッシュしたい、友達と飲みに行きたい……などさまざまでしょう。
多くのビジネスパーソンの悩みは、「自分の時間がない」ことです。
同じ成果を出しながら働く時間を圧縮して生み出した時間は、あなたの幸福度に大きな影響を与える「豊かな時間」になります。
誤解がないように強調すると、私は早く退社してプライベートを楽しむことだけが豊かな時間だとは考えません。もっと野心的に高い成果を出すために働きたい! という方も多いでしょう。私もその一人です。
そんな方は、定常業務を高密度化することで生まれる時間を、創造的な仕事に投資して成果をさらに高めることができます。
仕事をしたい人もプライベートを充実させたい人にも共通することは、現状の仕事を高密度化し続けることは「豊かな時間」をつくることにつながるということです。
仕事の高密度化は「すべきことに追われる生活」から抜け出し、「やりたいことを追求する生活」を過ごすキッカケになります。
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