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「家電事業統合」控える日立、AIが“洗い方”決める洗濯機を発表:徳永社長が統合のワケを解説(2/2 ページ)
日立アプライアンスが会見を開催。日立コンシューマ・マーケティングとの家電事業統合の背景と目的を説明した。AIが洗い方を決める洗濯機も発表した。
洗濯のコースをアプリで選べる
今回発表した洗濯機の最上位モデル「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-NX120C」は、スマートフォンと無線LAN経由で接続することで、洗濯のコースをアプリ上で選択したり、洗濯の終了通知を受け取ったりすることができる。価格はオープンで、実売予想価格は約36万円(価格は税別、以下同)。
アプリ上で選べるコースは、「スポーツ」「ガーデニング」「デート」などで、「Tシャツ」「タンクトップ」など衣服の種類に応じて洗い方も変わる。今後もアップデートにより、衣替えのシーズンに適したコースなどを追加する計画もあるという。
洗剤・柔軟剤を自動投入
残る2モデル「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム BD-SX110C」「タテ型洗濯乾燥機 ビートウォッシュ BW-DX120C」は、スマホ連携には非対応だが、内部のタンクに液体洗剤や柔軟剤を補充しておくと、適量を自動で投入する機能を持つ。実売予想価格は、前者が約33万円、後者が約28万円。
ドラム式の「BD-NX120C」「BD-SX110C」は、乾燥時に高速で風を当ててしわを伸ばし、アイロンがけの手間を減らす技術「風アイロン」も搭載している。
新会社の発足に向け、徳永社長は今後も新たな仕掛けを続々と打ち出していく考えだ。同社長は「(洗濯機)本体の機能を進化させるだけでなく、(ソリューションなどの)サービスを含めた展開を考えている」と展望を語った。
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