揚げ物・コーヒーを「セルフ販売」 ローソンが実験店舗をアキバに開業:ローソンスマホペイも導入
ローソンが10月9日に、東京・千代田区に実験店舗をオープンする。揚げ物やコーヒーをセルフ販売する仕組みを導入して待ち時間解消を図る。イートインスペースのビジネスパーソン向け設備も充実させる。
ローソンは10月9日午前8時に、都市型立地での利便性向上を図るための実証実験を行う店舗「ローソンJEBL秋葉原スクエア店」(東京都千代田区)をオープンする。顧客が自分で揚げ物用ケース内の商品を選んでレジに持っていく方式などを採用して待ち時間解消を図るほか、イートインスペースを充実させてビジネスパーソンの利用を喚起する。
一般的なローソンでは、レジ横に「からあげクン」などの揚げ物用ケースを設置し、顧客の注文に応じて店員がピックアップする仕組みを採用している。これを新店舗ではセルフ開閉式とし、顧客が自由に選んで取り出せる仕様にすることで待ち時間を解消する。
また、顧客がスマートフォン上の「ローソン公式アプリ」で商品のバーコードをスキャンすると決済が完了するサービス「ローソンスマホペイ」も導入。店内であれば場所を問わずセルフ決済できるため、レジの混雑を緩和し、顧客のストレスと店員の負担を軽減する。
イートインコーナーには、ビジネス利用に対応するため、テーブル全6席に電源を導入。雑誌や新聞が読めるタブレットも設置したほか、ボールペンや修正液などの文具の貸し出しにも対応する。
同コーナーにはコーヒー「マチカフェ」の抽出マシンを設置し、課金した顧客が自らコーヒーを入れる方式を採用。店員がコーヒーを入れていた従来の方式を変更することで利便性を高める。マチカフェブランドの焼き菓子も販売する。
このほか、スマホを充電できるコーナーや、アロマの香りを嗅ぐことができるコーナーなども設ける予定だ。
ローソンは実験結果を踏まえ、他の都市型立地の店舗への新設備導入などを検討していくという。
関連記事
- 今度のコーヒーマシンは25秒 ローソンが最速
ローソンがコーヒーの新型マシンを導入すると発表した。最速の抽出時間を実現するローソンに対して他社はどう対抗するのか。 - ローソン、スマホバーコード決済に参入 レジ以外でも“セルフ決済”可能に
ローソンが、バーコード決済サービス「ローソンスマホペイ」を発表。本格導入に向け、月末から都内で実証実験を始める。レジの混雑を緩和する狙いで、店内であれば場所を問わず利用できる。 - コンビニおにぎり、ひそかに“バイリンガル”になった深いワケ
コンビニ各社が訪日客向けにおにぎりのパッケージのデザインを変更している。具材の英語表記やイメージ写真を付けて中身を想像しやすくした。 - コンビニの店舗面積はなぜ50〜60坪が多い?
大手コンビニチェーンの一般的な店舗面積は50〜60坪が標準とされているが、どのようなどのような経緯でこの広さに落ち着いたのか。調べてみるとコンビニの歴史にも関係する深い話を聞くことができた。 - ユニー・ファミマHDが年初来高値 純利益予想の上方修正を好感
ユニーファミマHDの株価が急騰。午前9時33分に前日比740高(+6.1%)の1万2940円を付け、年初来高値を更新。2018年3〜8月期の純利益予想を上方修正する点が好感された。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.