ビジネスパーソンの読書時間はどのくらい? 楽天調査:起業、副業経験者は読書好き?
起業や副業、転職経験者は、比較的本を読む傾向にあるのかもしれない。副業経験者の19%が1日1時間以上本を読むと答えた一方で、そうした経験のない人の回答は10%だった。起業・副業経験者はビジネス書を読む割合が高かったが、そうした経験のない人は漫画と同程度だった。
1日あたり1時間以上読書をしている人が11%いる一方で、15分未満の人は39%。ビジネスパーソンの読書時間に大きな偏りがあることが、楽天ブックスが実施した調査で分かった。
さらに、起業経験者、副業経験者、転職経験者は、いずれの経験もない人よりも読書時間が長い傾向にあるようだ。読書時間1時間以上と答えた人は、起業・副業・転職経験のない人が10%だったのに対し、起業・副業・転職経験がある人はいずれも13%以上という結果になった。特に、副業経験者は19%と最も高かった。
読書シーンは、いずれも半数以上が「入浴後〜就寝までの時間」と答えている。ただし副業経験者は、「休憩時間(昼食中)」や「帰宅後〜入浴までの時間」でも読書すると答えた割合が高く、読書時間を隙間時間で確保する姿がうかがえる。
読んでいる本のジャンルは、いずれも「小説・物語」がトップ、2位に「ビジネス書」が入った。起業経験者と副業経験者は、特にビジネス書の割合が高かった。一方で、起業・副業・転職経験のない人は、漫画とビジネス書の割合が同程度だった。
ビジネスパーソンの定番といえるビジネス書だが、異性からのイメージはさまざまなようだ。ビジネス書を読んでいる異性へのイメージを聞くと、「意識が高そう」(男性35%、女性40%)、「話が長そう」(男性7%、女性11%)、「出世しそう」(男性6%、女性11%)の3項目について、女性が男性より4ポイント以上高い回答となった。
今回の調査は、仕事をしている20代から60代の男女1000人(男女均等)に、インターネットで9月6日に行われた。
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