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100%コミットは前時代的 「全員複業ベンチャー」というTOMOSHIBIの新しい働き方組織づくりの新スタンダード(3/5 ページ)

「複業元年」と言われる2018年。企業も複業推奨を始めているが、実際に社員に複業を許すとなるとモチベーション維持やプロジェクト進行、マネジメントなど、会社側としては数々の課題が浮かんでくる。複業する人が増えていく中で、チームや組織として成果を最大限上げていくためにはどのような組織づくりが必要なのだろうか? メンバー全員が複業をしているという「全員複業ベンチャー」のTOMOSHIBI代表取締役の田中駆さんに話を伺い、これからの組織のあり方を探った。

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正社員だけじゃない、会社への参加の仕方には「グラデーション」があっていい

――tomoshibiのメンバーの皆さんはどんなお仕事の内容、働き方をされているんですか?

 メンバーの働き方については、tomoshibiでの仕事が本業とはまったく違う人が多い、というのが特徴かもしれません。

 例えば、広報をやってもらっている茜ちゃんは、本業はマーケティングで、広報の仕事はtomoshibiが初めてです。即戦力になるスキルの成熟よりも想いの共感、強さが大切だと思っているんです。そういう僕自身も起業は初めて。起業家としては初心者です。

田中さんと広報の木村茜さん
田中さんと広報の木村茜さん

 tomoshibiで本業とは違う仕事をすることで、彼女も「当たり前」が会社によって違うことを知り、新たなスキルを磨くことにつながっているそうです。異職種への「転職」はハードルが高いかもしれませんが、複業なら大丈夫。自分の新たな才能を見つけるきっかけになるのは、うちの働き方ならではのメリットだと思います。

 12人のメンバー以外にも、tomoshibiには「アンバサダー」という人たちが約40人います。アンバサダーは「仕事として協力できるかは分からないけど、tomoshibiにちょっと興味がある」という人たち。サービスを触ってもらって感想やアドバイスをくれたりと、そんなかかわり方をしてもらっています。

 このようにtomoshibiでは、メンバー全員に100%コミットしてもらうのではなく、その人の関心や興味の度合いに合わせてできる範囲で協力してもらうというように、かかわり方にグラデーションを持たせています。

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