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人型ロボット「Pepper」が立体商標に “見ただけで分かる”:「きのこの山」などに続き
人型ロボット「Pepper」の形状が立体商標として登録された。「外観だけで広く一般的に認識されることが認められた」ため。過去には明治の「きのこの山」などが登録されている。
ソフトバンクロボティクスは11月22日、人型ロボット「Pepper」の形状が特許庁に立体商標として登録されたと発表した。「そのものの外観だけで(Pepperが)当社の人型ロボットであると広く一般的に認識されることが認められた」という。
Pepperは2014年6月に発表し、15年6月に一般・法人向けに発売。ゼンショーホールディングス傘下の「はま寿司」など、多くの企業が接客用ロボットとして導入し、人的負担を軽減する存在として期待を集めた。
ただ現在は、費用に見合った効果が見込めないとして契約更改を見送る企業が増えているとの見方もある。
同社は「より多くの方に愛されるPepperのブランド構築を目指し、さまざまな取り組みを進めていきます」としている。
立体商標は、商品の外観や容器の形状を商標登録し、知的財産として保護する制度。日本は1996年に導入した。これまでに、キッコーマンの「しょうゆ卓上びん」、「コカ・コーラ」のびん、「ヤクルト」のプラスチック容器、明治の「きのこの山」などが登録されている。
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