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最後までアツアツ ふらんす亭創業者が仕掛ける新型ステーキ店:1人でも気軽に入店(3/4 ページ)
ステーキとカレーが名物の「ふらんす亭」創業者がステーキの新店をオープンした。自分で焼き加減を調整できたり、最後までアツアツで食べられる工夫をしている。人生の「集大成」と位置付ける新店のビジネスモデルとは?
佐世保の高級レストランで修行
松尾社長は長崎県佐世保市にある高級レストラン「ふらんす亭」で修行をした後、1979年に下北沢のビル地下にある10坪あまりの店舗で同名のステーキ店を創業した(佐世保のふらんす亭はすでに閉店している)。フランチャイズ化したのは2000年からで、その後、ふらんす亭は別の企業に譲渡した。
今回オープンしたマンディーズは店舗面積が10坪で、席数は20席の小さなお店だが、松尾社長がこれまで築き上げてきたノウハウが詰め込まれている。松尾社長はプレス向けの説明会で「(人生の)集大成」「自分の力を試したかった」と語った。マンディーズは1号店の動向を見極めたうえで、別のエリアにも出店する可能性があるというが、積極的な多店舗展開を目指す予定は今のところなさそうだ。
マンディーズのビジネスモデルは「いきなり!ステーキ」に近いものだと見受けられた。さらに、1人用のコンロが用意されている点などは、牛角の創業者が18年8月に仕掛けた1人焼き肉専門店「焼肉ライク」にも通じるものがある。
「このメニューは下北沢のお店で一番の人気でした」「カレーには創業のときからずっとこだわってました」――。創業時のことを思い出しながら楽しそうに新店のアピールをする松尾社長の姿が印象的だった。マンディーズは外食業界にどのようなインパクトを与えるのだろうか。
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