サークルK・サンクスの“文化遺産”はどう保存する? ファミマに聞いた:公式Webサイトも閉鎖(1/3 ページ)
11月30日に国内全てのサークルK・サンクスが営業を終了し、公式Webサイトや公式SNSアカウントも12月1日から停止する。サークルK・サンクスの貴重なデータや資料はどのように保管していくのだろうか。
11月30日、ファミリーマートは国内全てのサークルK・サンクスの営業を終了させ、ブランド統合を完了させる。広報担当者によると、サークルK・サンクスの営業終了にあわせて、公式Webサイトや公式SNSアカウントも12月1日から閲覧できなくなるという。
サークルKは1980年に1号店が名古屋市にオープンした。サンクスも同年1号店を仙台市にオープンしている。両チェーンは順調に拡大を続け、統合後の2002年には合計店舗数が6000店を超えるまでになった。
ここまでくると、サークルK・サンクスのロゴマークや店頭で使われたじゅう器などは“企業文化遺産”になっていると考えても差し支えないだろう。創業時に販売した商品のラベルや、店舗外観を撮影した写真を大事に保存している企業がある一方、そういったものを散逸させてしまう企業もある。また、サークルK・サンクスの公式キャラクターの画像データなど、ネット時代ならではの“文化遺産”もあるが、ファミマはどのように保存する方針なのだろうか。広報担当者に聞いた。
サークルK・サンクスの公式キャラクターたち
「それではみなさん、また会える日までお元気でねン♪」
11月30日、サークルK・サンクスの公式キャラクターである「はる先生」は公式TwitterとFacebookにこう投稿した。公式Webサイトによると、フォロワーやファンと交流するためにサークルK・サンクスは「サークルKサンクス コンビニ研究所」を設立。はる先生、ウサギの「こはるちゃん」、ネコの「こなつちゃん」を登場させている。また、「ぷらクマくん」という公式キャラクターもおり、「ゆるキャラグランプリ」に出場したこともある。
はる先生は活発に投稿を繰り返していた。最近はファミマのキャンペーン情報などを紹介することがほとんどだったが、ファミマの公式キャラとは別の表現でおすすめのポイントを挙げていた。
サークルK・サンクスの公式Twitterのフォロワー数は約36万人、公式Facebookは約42万人が「いいね!」をしており、根強いファンがいることが伺える。
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