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AKB48・岡田奈々のプレゼン術 あの名言はいかにして生まれたかアイドルというキャリア(3/5 ページ)

AKB48グループが年に1度開催する選抜総選挙。そのイベントの中で目玉の一つがメンバーによる壇上でのスピーチだ。ここに並々ならぬ思いを込めている岡田奈々さんはどのような姿勢でプレゼンテーションに臨んでいるのだろうか。

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一夜漬けで考える

 スピーチの内容も然ることながら、岡田さん自身の言葉の力や間の取り方など、プレゼンテーションのレベルの高さには定評がある。どのような準備をして大舞台でのプレゼンに臨んでいるのだろうか。

 具体的には、一度、携帯電話のメモに箇条書きで、伝えたいことをざっと書き出す。次に総選挙ならば、そのイベントの意味合いを念頭に、何か見出しになるようなキーワードを考えていく。そして、それらをつなげていって、起承転結になるようにプレゼン全体のストーリー構成を作っているのだという。

(撮影:福田栄美子)
(撮影:福田栄美子)

 こう聞くと、本番の随分前から十分に時間をとってプレゼン内容を吟味しているように思えるし、岡田さんの真面目な性格がそのまま表れている印象を持つ。しかし実は、意外にもそうではなかった。

 「いつも私はしっかりしているように思われるんですけど、実は直前まで準備ができないタイプなんです。学校のテストも宿題も一夜漬けでするタイプでした。今年の総選挙も朝6時に起きなくてはいけなかったのに、前の晩から午前5時まで寝ずに考えていました」

 ただし、そうした短時間の中で集中してスピーチの内容や見せ方を綿密に考えていく。そして最終的にはほぼ完ぺきなシナリオが出来上がるというわけだ。

 このような事前準備をしているが、いざプレゼンテーション本番の舞台に立つと予期せぬことが起きるのだという。

 「スピーチはしっかりと伝えたいことを考えていますが、ステージに立ち、大勢の方々を目の前にすると、思いもよらない発言とか、自分が考えてもみない言葉が出てきたりします」

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